阪神藤浪がG完封で最多勝へトップタイ14勝 2位浮上へ「最後まで戦いたい」

138球熱投に「ウルトラ疲れた」、 8回には和田監督がマウンドへ「ちょっと嬉しかった」

 3位阪神のエース藤浪晋太郎投手が28日、本拠地・甲子園での2位巨人戦に先発し、9回8安打無失点8奪三振で今季4度目の完封勝利を挙げた。チームを2-0での勝利に導き、2位浮上に望みをつないだ。右腕はこの日の勝利でリーグトップタイの14勝目(6敗)となった。

「はい、ウルトラ疲れました。ホッとしたというのが正直です」

 巨人を完封。2位へ2・5ゲーム差に迫る勝利をもぎとった右腕は、お立ち台で開口一番、この日の熱投の感想を口にした。無失点ながらも終盤は毎回がピンチの連続だっただけに、「バテバテだったので最後アウト取れてよかったです」。21歳の若きエースも、138球の熱投にさすがに疲労感を隠せなかった。

 そんな右腕に、8回のピンチ時、和田監督自らがマウンドに歩み寄った場面があった。

 そのシーンについて問われると「なかなか監督さんが来られることはないのですが、『しっかりいけ、勝負しにいけ』ということだったので思い切って勝負しにいきました」と舞台裏を明かすと、「まあでも間を取るだけの行為なので、そんなに自分は気にしていなかった。珍しいことといえば珍しいことなのでちょっと嬉しかった」と率直な感想も漏らした。

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