「最大の決戦」 北米遠征中の四国IL選抜、3日にキューバ代表と対戦へ
カナダで野球大国代表チームと激突、日本独立リーグの歴史を動かす試合
6月4日に日本を経ち、北米遠征の長い闘いに挑んでいる四国アイランドリーグplus選抜チーム「四国アイランドリーグplus ALL STARS」。キャンナムリーグ公式戦19試合を8勝11敗で終えた彼らにはもう1つ、決戦が待っている。
現地時間7月2日18時(日本時間3日7時)からカナダ・ケベック州のトロワリヴェールのスタッド・フェルナンド・ベタールで行われる彼らの試合の対戦相手は、あの「キューバ代表」。かつてはアマチュア野球世界最強の名をほしいままにし、日本の野球ファンにも千葉ロッテマリーンズの主砲であるアルフレド・デスパイネ内野手などでお馴染みの野球大国代表チームである。
実はこのキューバ代表、「四国アイランドリーグplus ALL STARS」と時期を同じくしてキャンナムリーグに初参戦していた。成績は19試合を戦い10勝9敗。最初の9試合は3勝6敗と慣れない環境順応に手間取ったものの、残り10試合は7勝3敗。昨年の「2015WBSCプレミア12」メンバーの半数以上は参加していないが、それでも実力の片りんは示している。
その中でも右腕のヤイフレド・ドミンゲスはキャンナムリーグ5試合に登板し、16回を投げ防御率1.18で現在防御率1位。プレミア12も経験している右打ち遊撃手のヨルビス・ボルトも68打数22安打、1本塁打、11打点、打率.324と好成績をマーク。チーム打率.285の打線はやはり警戒すべきであろう。
「四国アイランドリーグplus ALL STARS」は、社会人・プリンスホテル時代に日本代表として国際大会でキューバ代表と激戦を繰り広げた中島輝士監督(徳島インディゴソックス)が示唆した「細かい継投」で敵のリズムを狂わせ、ザック・コルビー内野手(高知ファイティングドッグス)や平間隼人(徳島インディゴソックス)を中心に終盤上り調子の打線が投手陣を捉えれば、勝機は十二分にある。
もちろん、日本の独立リーグ選抜チームがキューバ代表を下したとなれば、一大トピックになることは確実。失うものは何もない。今こそ固定概念を打ち破る「KABUKI SPIRITS!」の名の下に、全てを出し切り歴史を動かす。四国アイランドリーグplus、いや、日本独立リーグ最大の決戦の時は来た。
(記事提供:独立リーグドットコム)
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独立リーグドットコム編集部●文