イチローのような選手は現代野球で見当たらない!? 米専門誌が凄さ検証

日本球界の安打数を低く見積もって通算安打数は驚異的

 イチローが残した功績は一点の曇りもないものばかりだが、唯一物議を醸したのが“日米通算4257安打”の意味だった。日本で記録した1278安打とメジャーでの2979安打との合算で、ローズのメジャー最多安打記録を抜いたわけだが、記事では「一般的にスカウトは日本球界と3Aと同レベルと見ている」ことを考慮。そこで、イチローが日本で過ごした9年分の安打数を25パーセント減、50パーセント減で計算し、“イチローが20歳でメジャーデビューしていたら達したであろう安打数”を割り出している。

 25パーセント減で計算した場合、日本での1278安打は959安打に目減りするため、デビューから3959安打を打っていたことになる。メジャー史を彩る安打記録を見てみると、この数字を上回るのはローズ(4256本)とタイ・カッブ(4189本)の2人だけだ。

 さらに厳しく50パーセント減で計算した場合、日本での1278安打は639安打まで減少し、合計3639安打を記録したであろう計算になるが、これでもローズ、カッブに加え、ハンク・アーロン(3771安打)が上位に来るのみ。イチローはスタン・ミュージアル(3630本)を抜いて歴代4位。ローズに並ばないまでも、やはり素晴らしい数字であることには変わりない。

 それでは、なぜイチローは「唯一無二」の存在なのか。

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