青木宣親と李大浩の運命はいかに? 地元紙が来季の“可能性”を言及
青木は契約自動更新でも、守備がネックでトレードの可能性あり?
開幕当初は打撃不振に悩まされたマリナーズ青木宣親外野手だが、23日(日本時間24日)ツインズ戦を終えて、シーズン後半の打率は.329と絶好調で、再びその評価を高めている。気になる来季の契約だが、今季480打席に立てば1年500万ドル(約5億525万円)で自動更新される予定。レギュラーシーズン9試合を残して439打席なので、ぎりぎり到達できるか否かという数字だ。地元紙「タコマ・ニューストリビューン」電子版では「シアトルが検証開始、誰が残って誰が去る?」と題した特集で、青木の去就について触れている。
マリナーズ・青木宣親【写真:Getty Images】
15年ぶりのプレーオフ出場の可能性を残すマリナーズだが、同時に来季に向けてのチーム作りも視野に入れなければならない。記事では、複数の他球団首脳陣のコメントを元に、ポジション別にマリナーズが下すであろうオフの決断を予想している。
外野手部門では、「もし青木の契約が自動更新したとしても、球団が選択権を持つ外野手スミスの契約も更新されるだろう」と予測している。ただし「スミスと青木の両者が滞在する可能性は低く、どちらかはトレード要員になりそうだ」と指摘。それというのも、マリナーズは外野手5枠のうち中堅マルティンを固定して、今オフにフリーエージェント(FA)となるグティエレスと再契約。残り3枠をガメルとエレディア、そしてスミスと青木の一方、という内訳になると予想しているからだ。
スミスと青木の両者の同時残留が難しい理由の一つとして指摘されているのが、「2人とも守備に難のあるプラトーン選手」ということだ。両者ともに打撃には定評があるが同じ左打者。相手先発の左右により出場機会を分けることは難しく、2人の守備を補うための“守備固め要員”を置くほどの余裕はない、ということのようだ。記事によれば、球界関係者は「セスはいい補強要員。契約もお手頃だ」と話しているそうで、来季は1年700万ドル(約7億735万円)と青木より高額のスミスの方が、よりトレード要員になる可能性が高いことを示唆しているという。