大谷翔平が放つ圧倒的存在感 2桁勝利&20本塁打超、常識超越した二刀流

対ホークスは投手で4試合2勝、防御率1.26、打者で打率.411、9本塁打

 これまでも、先発を務める日程から逆算し、負担のないように野手として出場してはきたが、優勝がかかった後はフル回転だった。先発ローテーションを担う投手は、週に1度の登板に備え、その他の日は調整に専念する。そのほかの試合でベンチに入ることは少なく、試合中に帰路について疲れを取り、登板予定日に備える。特に登板前日は外出せず、翌日のマウンドに集中する、というのが一般的な過ごし方とされてきた。

 だが終盤の大谷は違った。27日に代打で出場し1安打。翌日に1安打完封を成し遂げるという離れ業。疲労度は計り知れないが、その過酷な状況の中で、投打で結果を残したという事実は、もはや揺らぐことはない。

 終わってみれば、ソフトバンク相手に15勝9敗1分と勝ち越したことが大きかった。そのソフトバンク戦、打者として打率.411、9本塁打。投手として4試合2勝、防御率1.26と抜群の成績を残したのが大谷だった。

「大谷翔平の一年だった」と言われても不思議ではない、圧倒的な存在感。10月のクライマックスシリーズ、日本シリーズでもカギを握る存在だ。常識を超越した二刀流の2016年は、まだ終わりではない。

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