10月1日から第1次戦力外 昨年通告された選手たちはどうなった?
昨年12球団合同トライアウトを経てNPB球団と契約したのは6選手
2016年のプロ野球は、セ・リーグで広島が25年ぶり7度目、パ・リーグでは日本ハムが4年ぶり7度目のリーグ優勝を決めた。また、横浜一筋25年の“ハマの番長”ことDeNA三浦大輔投手、日本ハムの小さな左腕・武田勝投手らチームを支えた好投手たちは引退を決断。ユニホームを脱ぐことになり、9月30日までに最終登板を終えた。
そして、今年も10月1日からプロ野球では第1次戦力外通告が行われる。
今年のドラフト会議は10月20日。新人選手を獲得し、支配下登録を70人枠に収めるためには、契約をしない選手が出てくるのは仕方のないこと。育成選手も、再契約するにしても3年で一度、契約が終わる。選手がトライアウトや次の人生への準備に早く移行できるようにシーズン終了前に戦力外通告がなされる。
昨年、戦力外通告からトライアウト受験をして、NPB球団と契約を結んだ選手は、山内壮馬投手(中日→楽天)、大田阿斗里投手(DeNAからオリックス育成)、金伏ウーゴ投手(ヤクルト→巨人育成)、白根尚貴内野手(ソフトバンク→DeNA)、田中靖洋投手(西武→ロッテ)、鵜久森淳志(日本ハム→ヤクルト)がいる。大田、金伏はシーズン中に支配下登録されており、トライアウトからチャンスをつかんだ。
2012年に10勝を挙げた山内はトライアウト後に楽天の秋季キャンプで入団テストを受けて、合格した。しかし、今季は1試合、1/3回の登板のみ。帝京高校時代に剛腕投手として知られた大田は今季は2度登録されたが、登板は1試合のみだった。金伏もチームの左腕不足から支配下登録されたが1軍登板はなし。ソフトバンクでは育成だったが、DeNAでは支配下選手となった白根はイースタンの好調を買われ、1軍でも3試合に出場。しかし、4打数0安打でプロ初ヒットはならなかった。