FA退団濃厚な田澤純一が残した功績…「タザワにも感謝しよう」と地元記者
今季成績は軒並み低迷…地元メディアは再契約の可能性は低いとの見方
プレーオフ地区シリーズでインディアンスに敗れたレッドソックスは、主砲デービッド・オルティスが引退した感傷の余韻を残しつつ、早くも来季に向けて動き始めた。気になるのは選手の去就。上原浩治、田澤純一の両投手は、今オフ揃ってフリーエージェント(FA)になる。途中怪我で戦列を離れながら、復帰後は目覚ましい活躍をした上原は、年齢や耐久力など懸念材料も多いが、大幅な年俸カットで再契約の可能性あり、というのが大方の見方だ。
一方、2009年の入団以来、ブルペンの主要メンバーとして働いてきた田澤は、来季は他球団のユニフォームを着ているのではないか、という意見が多い。今季は53試合に投げて、防御率4.17、被本塁打数9、WHIP(1回あたりの安打数+四球数)は1.228と、比較的低調なシーズンを送った。8月中旬以降は登板機会も減り、プレーオフ地区シリーズでは登録メンバーに入れず。FA退団への布石が打たれているようにも見える。
そんな中「見過ごされがちなタザワの功績を称えよう」と特集記事を組んだのが、米野球専門誌「ベースボール・プロスペクタス」電子版だ。レッドソックスの地元ボストンに拠点を置くマット・コリンズ記者は「ジュンイチ・タザワにも感謝しよう」と題した記事の中で、入団以来8年にわたり残した功績を称えている。