多くのドラマを生んだ甲子園から15年 松坂世代の現在地

松坂世代と呼ばれる選手たち

 1998年の春・夏の甲子園で松坂大輔を擁する横浜高校が連覇を遂げた。気が付けば、あれから早15年の歳月が過ぎ去っている。

 当時の横浜はエース松坂(メッツ)、後藤武敏、小池正晃(ともに横浜DeNA)らを中心に、次々と強豪校を撃破。甲子園で対戦した東福岡のエースで4番だった巨人・村田修一内野手が「松坂のボールを見て、投手を辞めた」という逸話もあるほどだ。その村田もその後、打者に専念し、今では巨人の主軸として活躍している。

 この年、同じ神奈川では館山昌平(ヤクルト)が日大藤沢の主戦投手だったが、県大会で松坂の横浜に優勝をさらわれた。センバツ甲子園での決勝戦では関大一の久保康友(阪神)が敗れ、夏の甲子園ではノーヒットノーランを達成した鹿児島実業の杉内俊哉(巨人)も横浜に屈した。多くの名場面を生んだ1980年生まれの選手たちは当時、眩い光を放っていた。

「松坂世代」と呼ばれる男たち。一時は90人近くがプロ野球チームに所属していたが、これまで多くの選手がユニホームを脱いでいる。しかも現在、彼らが差し掛かっている30代という年齢は、消耗した肩、肘など肉体のあちらこちらに異変を感じる時期でもある。松坂も右肘の手術を行い、長いリハビリ期間があった。人によっては体が思うように動かなくなってきているだろう。今年、33歳となる彼らはプロの世界で勝負所を迎えているに違いない。

 そんな松坂世代の現在地とはどのようなものなのか。2013年、チームの貢献度の高かった上位4選手を挙げてみたい。

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