イチローがリーグ最強左腕を攻略 左打者がセールから打点を挙げたのは約1年ぶり
2死満塁で逆転の2点タイムリー
ヤンキースのイチロー外野手が24日(日本時間25日)、本拠地ヤンキースタジアムでのホワイトソックス戦で4打数2安打2打点と活躍し、チームの4連勝達成に大きく貢献した。6回には現在のア・リーグで最高の左腕と言われるクリス・セール投手から逆転タイムリー。難攻不落の相手エースから左打者が打点を挙げたのは、実に約1年ぶりという快挙だった。
イチローがセールを見事に攻略した。3回の第1打席、初球の92マイル(約148キロ)のツーシームをレフト前に落とした。さらに、最大の見せ場は6回の第3打席。ヤンキースが1点差に迫り、なおも2死満塁というチャンスで打席に立ったイチローは、再び初球を振った。今度は84マイル(約135キロ)のチェンジアップだったが、鮮やかにライト前にはじき返し、逆転の2点タイムリー。ヤンキースタジアムを熱狂の渦に巻き込んだ。
ヤンキースは9回に守護神のデビッド・ロバートソンが同点弾を浴びたものの、延長10回に代打ブライアン・マッキャンの3ランが飛び出しサヨナラ勝ち。イチローのタイムリーは結果的に決勝打にはならなかったものの、勝利に大きく貢献する一打だったことは間違いない。
試合後、米メディアに囲まれ「アグレッシブに初球から行こうと思っていたのか?」と聞かれたイチローは「行こうと思っていなかったら振ってないでしょ」と答えた。狙い通りの打撃だったことは、満足そうな笑みに表れていた。