世界一球団で青木宣親の起用法はどうなる? ペンス離脱もレフト固定か

ライトは「結構、難しい」、青木にはレフト固定は追い風に?

「クッションに気をつけないといけないね。後ろが煉瓦造りになってるし、ドアが開くようになってるし、結構、難しいよね。バウンドが固いところと柔らかいところで全然違うから。右中間になるとまた普通のフェンスになってるし。まぁ難しいね。風もあるしね」

 昨年のワールドシリーズでロイヤルズの選手としてサンフランシスコに乗り込んだ際、青木は球場の形状についてこのように表現し、警戒していた。一方、ブランコはライトでの出場はそれほど多くないとはいえ、ジャイアンツ所属4年目を迎える。球場の特徴については熟知しており、青木よりは慣れもあるはず。ボウチー監督もそこに注目しているようだ。

 さらに、記事では指揮官が「(ジャイアンツには)いくつかのいいオプションがある」と話したことも指摘。仮にブランコがライトで苦しむようなことがあっても、フアン・ペレス、ジャスティン・マックスウェル、ゲイリー・ブラウンといった選手がバックアッパーとして控えていることも大きい。

 走攻守の3拍子が揃う青木だが、特に打撃面でチームに貢献したいだけに、守備に神経を使い過ぎる必要がなくなることは、プラス材料となるかもしれない。また、開幕当初はライトを守り、ペンスの復帰と同時にレフトに戻ることにも、負担がかかる可能性は十分にある。ヤクルト時代からレフトでの出場はそれほど多くない青木だが、1年を通してポジションを固定された方が、快適にプレーできるだろう。

 ジャイアンツ首脳陣のアイデアが実行に移されれば、青木にとっては追い風となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY