広島新加入のシャーホルツは活躍できる? 新外国人野手の可能性を探る

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三振は多いが四球も獲っていけそうな日本ハムの新外国人

 今シーズン日本にやってきた新外国人野手は8人。彼らのスタイルを来日以前のスタッツから確認してみよう。

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三振と四球がともに多くなりそうなハーミッダ

○ジェレミー・ハーミッダ外野手(日本ハム)【開幕一軍】

 3年前に巨人が獲得間近と報道されたこともあった選手。2005年にメジャー初打席で満塁本塁打を記録し、2007年からは3年連続で2桁本塁打(18本→17本→13本)を放っている。ただし打撃に粗さが見られ三振する割合も高かった。その結果徐々に出番を失い2013、14年は米マイナー3A級でプレーしていた。

 しかし、このマイナーでの2年間で打撃スタイルが変化している。三振は多いものの四球も選ぶようになり、出塁率が向上している。タイプでいうと2009年に横浜(現DeNA)に所属したダン・ジョンソン内野手や昨年まで楽天でプレーしたアンドリュー・ジョーンズ外野手のような選手だ。

 2人ほど長打力は無いものの、三振は多いが投手に球数を費やさせ四球を奪うか、または失投を打って長打につなげる、というスタイルを維持できれば役割を果たせそうだ。オープン戦とここまでの公式戦の総打席数79のうち三振は23(29.1%)、四球は13(16.5%)。

○ブランドン・レアード内野手(日本ハム)【開幕一軍】

 昨年3A級で打点王に輝いた三塁手。ハーミッダ外野手に比べ四球を選ぶことに難が見られた選手である。3A級通算での打席に占める三振の割合は18.2%でハーミッダ外野手よりは低いが、四球の割合は5.4%にしか過ぎない。

 しかし、オープン戦とここまでの公式戦の総打席数87のうち三振は14(16.1%)、四球は9(10.3%)。オープン戦も含めると計4本塁打と発揮している長打力による牽制が効いているのか、3A時代より四球が選べている。

○ゼラス・ウィーラー内野手(楽天)【開幕一軍】

 昨年は初めてメジャーに昇格しヤンキースでプレーした。打席に占める割合は、三振が16.2%、四球が8.8%と平均的。オープン戦とここまでの公式戦の総打席数70のうち三振は12(17.1%)、四球は4(7.1%)とメジャーでの成績に近いバランスにある。マイナーでも最高13本塁打の中距離打者だが、日本ではオープン戦で2本、公式戦で1本ホームランを放っている。パワー系の数字を伸ばすポテンシャルをうかがわせるが、得点をあげられず苦しんでいるチームでは、我慢強く適応を待つような起用を望むことは難しいかもしれない。早い段階での結果が求められそうだ。

○リカルド・ナニータ外野手(中日)【開幕一軍】

 2013年WBCドミニカ共和国代表で優勝にも貢献した。メジャー経験は無いがメキシカンリーグを含む3A級通算でも三振が少なく(11.9%)、四球も少ない(6.6%)。浅いカウントから打っていく速攻勝負の打者だ。打者有利のパシフィック・コースト・リーグで長年プレーしており、投手有利のインターナショナル・リーグでプレーした最近2年の数字はそれぞれ16.8%、5.0%と変化。投手のレベルが上がると三振の割合が上がり、積極性のある打撃は見せられていない。

 オープン戦と公式戦での計46打席で四球はわずかに1つ(2.2%)。三振は10(21.7%)とかなり振っているようだがよい結果は出ていない。

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