日本一連覇を目指すソフトバンク打線に陰り? 開幕1か月で見えた課題とは

昨季と比べて陰りを見せる打線の爆発力

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文句なしの働きを見せているソフトバンク・柳田悠岐【写真:編集部】

 プロ野球が開幕して、1か月が経過した。スタートダッシュを切ったチーム、逆に躓いたところもある。各球団のファンも、日々の結果に一喜一憂していることだろう。

 昨季の日本一ソフトバンクは、4月29日の日本ハム戦(札幌D)で3、4月の戦いを終えた。26試合で13勝11敗2分けの貯金2。首位を走る日本ハムと2・5ゲーム差の2位タイにつけている。

 ペナント開幕前、大型補強を敢行したオリックスとともに、圧倒的な優勝候補と目されていた「工藤ホークス」だが、開幕からまだ1度も首位に立っていない。大きく出遅れたオリックスほどではないにしろ、波に乗りきれないスタートである。このソフトバンクの3、4月の戦いぶりを、野手編、投手編に分けて掘り下げてみたい。まずは野手編。

 侍ジャパンに内川聖一、松田宣浩、柳田悠岐、今宮健太の4選手を供給している野手陣だが、打線はいまいち活気を欠いている。4月5日の西武戦(西武プリンス)、同7、8日の楽天戦(コボスタ宮城)で3試合連続無得点を喫するなど、26試合中5試合で無得点。昨季は4月終了時点で3度あった2桁得点は、29日の日本ハム戦(札幌D)でようやく初めてマークした。

 2桁安打は昨季の13回に対し、今季11回と大差はないのだが、その中身に違いが見える。昨季は開幕の3月28日・ロッテ戦(ヤフオクD)で16安打、4月10日の西武戦(西武D)で19安打、4月27日の西武戦(ヤフオクD)で20安打と15安打以上が度々あったが、今季は4月3日の西武戦(西武プリンス)での15安打が最多で、15安打以上はこの1度だけ。4月終了時点で2割9分6厘だったチーム打率は、今季は2割5分3厘。これでもリーグ1位の率、96得点もリーグ2位なのだが、明らかに昨季あった爆発力を失っている。

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