ソフトバンクを支える「勝利の方程式」 連覇へ、まだまだ上昇の余地あり
投打の歯車が噛み合っていない中、首位と3・5ゲーム差につけるソフトバンク
ここまでの戦いを見れば、今季のエースは、この左腕である。日本ハム戦の3失点がワースト。ただ、この試合も8回完投で3失点と、決して責められるものではない。味方の援護がなく黒星がついたが、5試合での安定感はチーム随一。今後も大隣がローテの中心となるだろう。
開幕からローテを守るほかの4投手を見てみると、昨季11勝の中田は1勝2敗で防御率4・68、同じくスタンリッジは3勝2敗で防御率3・82、開幕投手を務めた摂津は5月2日のソフトバンク戦で8回4失点で負け投手となり、2勝4敗で防御率3・19、武田は2勝1敗で防御率4・24となっている。
この成績で言えば、全体的に及第点といったところか。以前の野手編で記したが、打線の無援に泣いた試合は、1度や2度ではない。
2日終了時点ではリーグ3位のチーム防御率2・92に対し、チーム打率2割5分5厘はリーグ1位タイ。投打の歯車は、まだ噛み合っていない中、首位と3・5ゲーム差の3位。連覇を狙うソフトバンクには、まだまだ上昇の余地を感じる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count