ユニバ決勝進出も不完全燃焼 日本代表が韓国で手にした悔し涙の金メダル

3年計画で強化し、本大会では圧倒的な強さを見せていた大学日本代表

 明大で監督を務める善波達也氏は、13年1月に大学日本代表の指揮官に就任。通常より1年長い3年の任期で指揮を託された。それは、このユニバーシアードまで3年計画で強化し、金メダルを獲りに行くという狙いがあったからだ。

 その本気ぶりは今年、特に顕著に表れていた。各地の春季リーグ戦が開幕する直前の3月下旬には、選考合宿を敢行した。今秋ドラフト1位候補のヒットメーカー・高山俊外野手(明大4年)、来年のドラフトの目玉と言われる剛腕・田中正義(創価大3年)ら、精鋭22人を選出。大会前の6月28日にはNPB選抜との壮行試合を組み、連盟と選手・監督が一体となり、強化に取り組んできた。

 本大会では、予選リーグ初戦の地元・韓国戦に8-0で圧勝すると、フランス、中国にも大勝。グループ1位で進出した準決勝でも、強敵・アメリカを8-0で撃破した。しかも、4試合のうち、3試合は雨中のゲームながら無失点、無失策。日本の力が圧倒的に抜けていた証だったと言える。

 それだけに、決勝を楽しみにしていたのは、ほかならぬ日本の選手たちだったはずだ。

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