【パ覇者の強さを検証する(中)】リーグ連覇のホークスは「攻」だけじゃない 圧巻の数字残した「守」の力
MVP級活躍見せたサファテ、「敗戦処理」投手も力発揮
救援陣の防御率は2・68と、他球団を圧倒する安定感を誇る。その中でもMVP級の働きを見せたのが、胴上げ投手にもなった守護神のデニス・サファテ。22日の日本ハム戦(札幌D)で、レアードに逆転サヨナラ2ランを浴びたが、これが今季初黒星。優勝を決めた17日の西武戦(ヤフオクD)の段階では、60試合に登板して5勝38セーブ、防御率0・89という驚異的な数字をマークしていた。
24日現在で63試合に登板、62回2/3を投げて、ちょうど100奪三振。5月8日の楽天戦(ヤフオクD)から、43イニング連続で三振を奪い、これまでの28イニング連続の日本記録を大幅に更新。すでに昨季のオリックス・平野佳寿がマークした40セーブのパ・リーグ記録に並んでおり、更新も時間の問題だ。
サファテへとバトンを渡す方程式も、盤石だった。シーズン前半は育成選手から支配下登録となったエディソン・バリオスが活躍。17試合連続ホールドの日本タイ記録をマーク。バリオスが疲労により登録抹消された後は、昨季と同じく森唯斗、五十嵐亮太の2人が7、8回を任された。森は防御率2・21、そして、五十嵐は1・31と安定していた。
この4人以外にも、俗に言う「敗戦処理」の投手たちが、そう呼ばれるには惜しいくらいの活躍を見せた。開幕から1軍にい続けている二保旭は中継ぎだけで6勝。飯田優也や巽真悟なども、他球団であれば、先発ローテすらも狙えるほどの力を発揮した。
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