NY地元紙が黒田博樹の不在を改めて惜しむ 「ヤ軍先発陣安定の鍵だった」

ちょうど1年前にヤンキースからFAとなった黒田

 2年ぶりのプレーオフ進出を果たしながら、ワイルドカードゲームで敗退したヤンキース。地元ニューヨークのメディアは、広島に復帰した黒田博樹投手の1年前の退団を改めて惜しんでいる。地元紙ジャーナル・ニュースは「1年前のこの日:ジーター(のキャリア)が終わり、Aロッドが戻った」との見出しで特集を組み、その中で今季8年ぶりに日本球界に戻ったベテラン右腕について触れている。

 記事では「ちょうど1年前の昨日、10月29日、バムガーナーによる好救援が決め手となり、ジャイアンツがワールドチャンピオンに輝いた」と説明。昨年は翌30日(日本時間31日)からオフシーズンに突入すると、現役引退したジーターや、イチロー、黒田博樹らヤンキースの選手達は契約が満了となり、フリーエージェント(FA)に。同時に、1年間の出場停止がとけたアレックス・ロドリゲス内野手が、ロースターに復帰した。

「すでに引退を宣言しており、キャリアの終焉を迎えたジーターと、薬物問題に起因する制限リスト入りの処分から解放され、ロースターに復帰したロドリゲス、この2人の存在があらためて注目された日であった」

 同紙はこのように言及。ヤンキースだけでなく、MLBの象徴として絶大な人気を誇ったジーターと、薬物規定違反による出場停止でイメージをさらに悪化させたAロッドが、皮肉にもロースターで入れ替わる形となったことに触れている。

 さらに、ヤンキースからFAとなった主な選手たちのその後の動向についても紹介。イチローについては「マーリンズに移籍し、チームもイチローの存在を高く評価。結果として早期に2016年の契約も延長することとなった」と説明している。

 そして、黒田については、退団から1年が経過した現在も、その存在が名門球団の中でいかに大きかったかをうかがわせる言葉が並ぶ。

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