今年は松田、今江、畠山らが宣言も 過去5年のFA移籍とその後の成績は?

2010年は右打者最高打率.378の巧打者がホークスへ、今年は95選手が権利を保有

 日本シリーズが終わり、フリーエージェント(FA)権を取得した選手が、その権利を行使できる期間(シリーズ終了後から土日除く7日間)へと突入した。

 今年は国内FA29選手、海外FA66選手の合計95選手が資格を保有。この中には松田宣浩(ソフトバンク)、今江敏晃(ロッテ)、畠山和洋(ヤクルト)、坂本勇人(巨人)ら各球団のスター選手も名を連ねている。

 毎年、新天地を求めて移籍先を模索したり、あるいは自分の評価を知りたいという動機で宣言をする選手が現れる。ファンにとってはチームを離れる選手がいることに対する寂しさもある反面、スター選手の補強を期待出来るため、楽しみな時期にもなる。

 ここでは過去5年のFA移籍選手をまとめ、その後の活躍を振り返ってみたい。

 横浜で2008年に右打者最高打率.378で首位打者となった内川聖一外野手は、2010年オフにソフトバンクへ移籍。移籍初年度の2011年に打率.338を残して史上2人目の両リーグでの首位打者に輝いた。

 今季は8年連続3割こそならなかったものの、主将と不動の4番として日本一のチームにおいて欠かせない存在であり続けた。

 同じタイミングで西武からソフトバンクに移籍した細川亨捕手は、移籍後4年連続で90試合以上に出場し、チームを支えている。今年の日本シリーズでも第4戦で摂津とバッテリーを組み、巧みなリードで勝利の立役者に。意外性のある打撃でも勝利に貢献した。

 この年は他に、森本稀哲外野手(日本ハム→横浜)、藤井彰人捕手(楽天→阪神)がFA移籍した。森本は在籍した3年間で成績を残せず、トライアウトを経て2014年から西武に移籍。今年限りで現役を引退した。藤井も捕手が固定できないチームにおいて屋台骨を支えてきたが、今季限りでの引退を決断した。

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