来年のドラフト指名も…近年の甲子園Vを経て奮闘する選手たちの「今」
2014年の甲子園制した龍谷大平安&大阪桐蔭の主力選手は…
〇2014年(春=龍谷大平安、夏=大阪桐蔭)
春の選抜を制した龍谷大平安。2年生エースだった高橋奎二は今秋のドラフトでヤクルトに3位指名されたが、当時の3年生はまだ大学1年生世代。3番・セカンドで打線を牽引した姫野大成は関西学院大で春からレギュラーを獲得した。
東都大学に進んだ選手も多く、4番で主将を務めた河合泰聖は中大、中軸を担った中口大地は国学院大に進学。俊足好打のセンターでプロの注目を集めた徳本健太朗は2部の青学大で奮闘している。
夏を2年ぶりに制した大阪桐蔭で、主砲・香月一也(現・ロッテ)とともにチームを引っ張ったのが、5番の森晋之介だった。拓大に進学すると、1年春の開幕戦でいきなり4番デビュー。チームは苦戦し、2部に降格したが、プレー面、人格面で1部再昇格へ向けて中心になっていくのは間違いない。
4番を打っていた正随優弥も同じ東都大学の亜大で4番に座る試合もあった。秋は対戦相手に研究され、苦しむことも多かったが、森と同様に将来的にはチームを支える存在になっていくだろう。
エース・福島孝輔は同志社大で1年春に初登板初勝利をマーク。強打の2番だった峯本匠は立大で1年春にデビューしたが、今年は無安打だった。
こうして見ると、活躍の度合いにこそ差はあるが、名門校で揉まれている選手ばかり。ある大学の監督が「甲子園の大舞台で優勝できるということは、そういう星の下に生まれているということ」と指摘するように、高校時代に積んだ実績、経験に期待されることもある。
今年の春の選抜を制した敦賀気比、夏の甲子園を制した東海大相模も多くの選手が大学にプレーの舞台を移す。甲子園で頂点に上り詰めた選手たちが、当時の栄光に満足することなく、大学球界を背負っていく存在になることを期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count