節目の100周年、人気者続々誕生に名将退任…高校野球の2015年10大ニュース

大会100周年の始球式は王貞治氏が登板…話題満載だった高校野球の2015年

 2015年も残りあとわずか。今年のアマチュア球界もさまざまな出来事が起こり、アマ野球ファンを楽しませてくれた。

 Full-Count編集部では、「高校野球」「大学・社会人野球」の10大ニュースをそれぞれ選出。ランキング形式で今年を振り返る。第1回は「高校野球」編。

◯10位 春季地区大会でタイブレーク制導入

 近年、投手の登板過多や試合時間短縮の観点から議論されてきたタイブレーク方式が全国で導入された。但し、一律で導入したのは、夏の甲子園などの全国大会に直結しない春季地区大会のみ。開始イニングは(1)延長10回(2)延長13回で、各都道府県高野連の選択制によって行われた。今後、春以外の大会に拡大するのか、慎重な議論が進められていくだろう。

◯9位 PL学園の存続問題、混迷

 桑田真澄、清原和博の「KKコンビ」など多くのプロ野球選手を輩出した名門は、13年3月に発覚した暴力事件で6か月間の対外試合禁止処分を受けた。以降は後任監督が見つからず、野球経験のない校長が2代続けて就任。さらに今年度と来年度の新入部員の受け入れ停止を決め、廃部も噂されている。夏には17年度から新入部員の受け入れを再開する――という一部報道もあったが、今後も不透明であることに変わりなく、来年以降も成り行きが注目される。

◯8位 夏の甲子園で王貞治氏が始球式に登板

 夏の甲子園は大会100周年を記念し、開会式で第1回出場校の主将が行進するなど、メモリアルなものとなった。第1回出場校でもある早実のOB・王貞治氏は始球式に登場。詰めかけたファンを沸かせた。大役を務めた後には母校の後輩にあたる清宮幸太郎について「お手柔らかにお願いしますよ」と報道陣にリクエストしたことも大きな話題となった。

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