“野球女子”の次は“野球シニア”? 西武が早大と共同研究へ、その狙いは
球界初の試み、自治体とも連携
【12球団初の取り組みは地域自治体とも連携】
プロ野球の球団が大学機関との連携で、このような研究を行うことは初めての試みだが、今回は、埼玉西武ライオンズ(産)・早稲田大学(学)だけでなく、近隣自治体(官)とも連携した、産・学・官の取り組みとなっている。参加する70名の研究モニターは、2015年に株式会社西武ライオンズが「連携協力に関する基本協定」を締結した近隣の5自治体(所沢市・飯能市・狭山市・入間市・日高市)の協力により募集。各市が包括支援センターや、単身高齢者保養事業(所沢市)などで呼びかけを行い、モニターを選定した。
連携自治体の一つ、所沢市高齢者支援課の担当者は、「高齢者の健康寿命の延伸や、単身高齢者のケアは、超高齢化社会を迎える日本全体の緊急課題。今回の研究は、自治体における高齢者施策としてスポーツ観戦の導入を検討するきっかけになる可能性もある」と、期待を寄せる。
埼玉西武ライオンズの2016シーズン開幕は3月25日(金)。本拠地西武プリンスドームで始まる。
中村剛也選手の豪快なホームランや、菊池雄星選手の実直なお立ち台でのインタビューなど、選手たちの活躍=球場や街の盛り上がりが、研究の成功への大きな後押しにもなるだろう。ライオンズの2016シーズンは、別の意味でも、選手たちの躍動から目が離せない。
この研究が、どのような結果となるのか?
研究の結果、野球観戦を推奨する自治体等が多く現れ、“野球シニア”が各地の球場を席巻する日が来るのだろうか?
結果は年内に発表される予定だ――。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
【了】
パ・リーグインサイト編集部●文