選抜甲子園を去った関東一 オコエ瑠偉がチームに残したもの

初戦で東邦に敗れるも、完敗の中で見せた“意地”

 力の差は得点となって表れた。関東一(東京)は優勝候補の一角とされる東邦(愛知)に0-6で敗北。今大会注目の右腕・藤嶋健人、左腕の松山仁彦の前に1安打完封リレーを許し、初戦突破はならなかった。

 昨年夏は楽天にドラフト1位で入団したオコエ瑠偉を中心に準決勝に進出。新チームになっても宮本瑛己外野手、村瀬佑斗内野手を中心に東京大会を勝ち上がり、着実に力をつけてきた。選抜ですべてを出し切ることはできなかったが、この悔しさをバネにまた夏の出場を目指していく。

 DNAは受け継がれていたのかもしれない。

 8回の守備、無死1、2塁の場面。代打・和田成永の打球がセンターへ抜けた。中間守備より前目に守っていた宮本のところへ打球が転がった。狙った通りのポジショニングだった。強肩を生かし、本塁へノーバウンド返球。見事に走者を刺した。その時点で4点をリードされていたが、高い集中力で堅守を見せた。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY