スタートダッシュ失敗の王者ホークス、打線に切れ目? 失速の要因探る
ここまで得点はリーグ最下位タイ
内川聖一が入る4番が34打数11安打の打率3割5分5厘(出塁率4割4分4厘)、松田が主に起用される6番は34打数10安打で3割3厘(同3割6分1厘)、中村晃の7番は33打数10安打の打率3割7分9厘(同4割8分6厘)と、いずれも高い率をマークしていることを考えれば、5番が打線の切れ目となっていることは明らかだ。
工藤公康監督(52)をはじめとする首脳陣も、5番がキーポイントとなっていることは認識している。あるコーチも「5番がね……」とポツリとつぶやく。上昇気流をつかむためには、5番のテコ入れが不可欠となっている。
ファーストチョイスとなるのは長谷川の復調待ちだ。7番DHで出場した4月3日の日本ハム戦では、3打数2安打を放ち、3試合連続安打。13打数5安打で打率3割8分5厘としており、打撃の状態は上向いてきている。
工藤監督も3番の柳田から左、右(内川)、左(長谷川)、右(松田)、左(中村晃)、右(今宮)、左(斐紹ないし高谷)とジグザグ打線が組めることを理想としている。これには、投手起用でスイッチさせにくくする狙いがある。
昨季、12球団トップの651得点をたたき出した打線が、今季はここまで30得点と、オリックスと並んでリーグ最下位。自慢の強力打線が火を噴く日は、いつになるのか――。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count