「理に適っている」田中将大の変化 プレートの一塁側を踏む効果は?

一塁側を踏むようになり4戦連続QS、そのうち3試合でHQSを達成

 今季ここまで3勝(1敗)ながら、防御率2.76と安定感のある投球を続けているヤンキースの田中将大投手。12試合に投げて、勝敗の付かなかった試合が実に8試合。打線の援護に恵まれず、勝ち星は伸びていないものの、しっかりと試合を作っている。

 特に、最近4試合はクオリティースタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)を達成し、そのうち3試合がハイクオリティースタート(HQS、7回以上を自責2以下)と好投が続く。好調の要因の1つとして挙げられているのが、プレートを踏む位置を変更したことだ。

 田中は5月21日(同22日)のアスレチックス戦から、プレートの一塁側を踏み、投球している。日本時代から昨季までは三塁側を踏んでいたが、今季はツーシーム主体の投球を生かすためにプレート中央にずらすなど、試行錯誤を続けていた。そして、一塁側を踏むようになったアスレチックス戦からは4試合連続QSと結果を出している。

 プレートを踏む位置を変えることで、いったいどんな影響が出るのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーした野球解説者の野口寿浩氏は「理に適っている」と説明する。田中がフォーシーム(直球)ではなく、シュート気味に変化するツーシーム主体の投球にスタイルを変更したことが、大きく影響しているという。

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