開幕前の予想覆したイチロー 米紙が誤り認めて“凄さ”検証
現在のペースを保てば3000本安打達成は7月中旬と予想
さらに、一般的に選手は年齢が上がると速球に対応しづらくなる傾向にあるが、今季のイチローはその例に当てはまらない。記事によれば、今季はフォーシームが決め球だった場合、46打数20安打、打率.435と好調で、シンカーに対しても28打数11安打、打率.393と、むしろ得意にしている傾向がある。フォーシームに対する昨季打率は.243、シンカーは.247だったというから、驚きの上昇だ。
ボールがバットに当たってインプレーになった時は、打球が安打になる確率=打率は.370でリーグ平均の.289を圧倒的に上回り、さらに同条件で自己最高だった2009年の.389に迫るそうだ。記事では、「ファングラフス」のデータを引用し、6月に記録したボールがインプレーになる確率(95.4パーセント)は、2000年にトニー・グウィンが記録した96.2パーセントに次ぐ高確率であると紹介している。
グリーンバーグ記者は「このペースでいけば、(3000本安打達成の)祝賀会は7月中旬のカージナルスとのシリーズ中に期待できるだろう」と予想。同時に、メジャーの長い歴史を紐解いても、「3000安打+500盗塁+通算打率3割」はタイ・カッブ、ポール・モリター、エディ・コリンズの3人しか達成してないことにも触れている。イチローがそのエリートクラブに仲間入りする日も、そう遠くないかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count