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「プロの世界は甘くない」 西武・森友哉はなぜ不振から復活したのか

転機は2軍降格、赤田2軍コーチと続けたロングティー

 その中で、自らが導き出した1つの答えが、「上体を上げること」だった。昨季のフォームのままでは、あまりにも下半身に負担がかかりすぎる。そのため、わずかだが上体を上げることで負担を減らそうと考えたのである。プロの世界の厳しさを知った森なりの、進化を求めたからこその決断だった。

 もちろん、闇雲に位置を上げたわけではない。「昨季の終わりの方で、『これ』という、しっくりきた位置があった」から。だが、残念ながら結果としてこれが凶と出てしまった。開幕後も、「ボールもあまり見えていなかったですし、バットの出方とかもあまり良くなかったですし、タイミングの取り方とかも… 言い出したらキリがないですけど、良い時みたいにハマってはなかったですね」。思い通りのバッティングができず、苦悩の日々が続いた。それでも、「“去年の良い時に戻す”とか、過去を振り返るのはイヤやし、一度決めたことをコロコロ変えるのは、好きではない」と、成長を誓って決意した自らのチャレンジを貫き続けた。

 転機が訪れたのは、4月23日。2年ぶりに2軍降格が言い渡された。その約10日後、西武第二球場には遠征試合に帯同しない森と、赤田将吾2軍育成コーチの姿があった。打撃不振解決の糸口を見つけようと、懸命にロングティー打撃に励む20歳の姿を、同コーチは携帯電話で動画撮影。これまで、ほとんど接する機会のなかった2人が、フォームについてディスカッションをしながら、ロングティーを続けた。

 赤田「俺のイメージだけど、去年はもっと低く構えてなかった?」

 森「あれだと一年もたないんで、少し上体上げてるんですよ」

 赤田「とりあえず、もっと重心低くして打ってみてよ」

 森「(その通りやってみて)うわ~、きついっすわ~。こんなんで打ってたんですね、去年の自分」

 その後、45分間、その体勢でのロングティー打撃は続いた。

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