ついに西武の「看板選手」が球宴へ 初出場・栗山に戦友が抱く密かな期待

同僚が語る栗山の凄さ、「もっとリスペクトされるべき選手」

 その人気の高さと、2010年の1年間だったとはいえ現役時代にチームメイトとして背番号1の野球人としての姿勢を直視していたからであろうか、全パ・リーグ監督を務めるソフトバンク工藤公康監督からの推薦により、15年目の初出場が決まった。前出のサイト上では、我がことのように喜ぶファンの声が殺到。そのファンに対し、栗山本人も会見の席で「ファン投票でたくさんの投票をして下さって、すごく感激していますし、嬉しかったです」と、感謝の言葉を語った。

 その陰で、もう一人、これだけの実績ある選手が球宴に選ばれない不遇に気付いていた選手がいた。3歳年上ながら、1期後輩の上本達之である。オフの自主トレも一緒に行う間柄で、14年間常にそばで栗山と切磋琢磨を続けてきたが、ようやく訪れた朗報に「嬉しいですよ」と、しみじみ。そして、力説した。

「正直、あれだけの選手なのに、どちらかといったら、いわゆる“玄人受けする”地味なプレースタイルだけに、日の目を見ることが少ないじゃないですか。だから、出なかったら出ないで、それはそれでいいんじゃない?って思っていました。でも、うちのチームの中で一番大事な部分を担っている選手。家を建てる上で言ったら、基盤みたいなものです。そこがしっかりしてないと、話にならない。

 今のチームでも、彼がいるから、他の選手が自由に動けたりしているし、10年以上試合に出続けている。さらに、いまだに毎年クオリティを高めつつ、進化を求めていろいろな努力をしています。その姿をずっと見てきて、同じ選手として本当にすごいと思います。もっと後輩からも世間からもリスペクトされるべき選手だと思いますし、だからこそ、西武がここまで彼とずっと契約してきてるという現実を、僕は、もっといろんな人に知ってもらいたいです!」

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