イチロー四球増を米メディア分析 42歳の“進化”に「白旗を掲げるしかない」

なぜ四球は増加したのか、「イチローは打席でのアプローチを根本的に変えている」!?

 記事ではさらに、2012年以降について「ハンド・アイ・コーディネーションやスピード、コンタクト能力は劣化の兆しを見せていた」と、イチローの“衰え”が見え始めた時期を指摘。一方で「2014年のイチローのUBBr(敬遠以外の四球の割合)はキャリアハイの数字から0.5%の差しかなかったが、キャリアワーストの打撃成績であった2015年には、6.9%という自己新記録を記録した」とも言及。昨季から純粋な四球の割合が増え始めていたという。

 そして、今季に至っては、メジャー屈指の強打者であるミゲル・カブレラ(タイガース)、アンドリュー・マッカチェン(パイレーツ)、フレディ・フリーマン(ブレーブス)よりも四球の割合が多いというのだ。「敬遠を差し引くと、デビッド・オルティス(レッドソックス)とも肩を並べる」というデータも持ち出している。

 四球増の理由として真っ先に挙げられているのが、「イチローが見境なくスイングする頻度は下がったということ」。ボール球を打ちに行く回数が減ったことは、データにも明らかに出ている。「イチローは今季、彼が目にした投球のうち41%に対してスイングしている。これはキャリアを通じて最も少ない数字であり、キャリア平均からも6%ほど低い」。どのコースのボールに対しても、スイング率が減っているという。

 記事では「まさにイチローは打席でのアプローチの方法を根本的に変えているようであり、結果それはうまく作用している」と分析。四球が増加しただけでなく、三振数も減るなど、打撃成績自体が向上しているとしている。

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