侍ジャパンU-23代表を世界一に導いた手腕 斎藤雅樹監督の懐の深さ
選手のプレッシャーを取り去る笑顔、小さなミスはとがめない懐の深さ
大会を通じて際立ったのは、監督の懐の深さだろう。試合前に球場入りする時は常に笑顔。試合中は、ベンチ内で誰よりも大きな声を出し、チームの士気を盛り上げた。試合後は、できるだけ選手のよかった点について言及。細かいミスには目をつぶり、「また明日」と声を掛けた。日の丸を背負うプレッシャーで、ややもすると緊張しがちな選手たちが、世界の舞台で自然体のプレーを続け、実力を発揮できたのは、小さなミスはとがめない「元気ハツラツ」を地で行く斎藤監督の笑顔があったからだろう。
名選手が名監督になるとは限らない、とよく言われるが、通算180勝、2年連続20勝、沢村賞3回という華々しい経歴を持つ殿堂投手は、ピッチャーとしての才覚の他に、指導者としての資質も兼ね揃えていたようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count