節目の記録まであと少し 2017年パ・リーグで達成間近な大記録
驚異のペースでセーブ積み重ねる助っ人右腕
【500試合登板】
オリックス・平野佳寿 達成まであと9試合登板
2016年成績:58試合4勝4敗31セーブ8ホールド、61回、防御率1.92
オリックスが誇る右の鉄腕、平野も記録達成まであとわずか。昨季、北海道日本ハムの宮西尚生が一足先に達成した記録でもある。平野は2011年に最優秀中継ぎに輝き、2014年には当時のパ・リーグ新記録となる40セーブをマークして最多セーブのタイトルを獲得。2015年は故障の影響で、5年連続で到達していた60試合登板の記録が途切れたが、昨季は安定して結果を残し、あらためて絶対的守護神としての地位を確立した。
【200セーブ】
福岡ソフトバンク・サファテ 達成まであと25セーブ
2016年成績:64試合0勝7敗43セーブ8ホールド、62.1回、防御率1.88
これまでたった5人しか達成していない200セーブに迫るのは、福岡ソフトバンクのサファテ。2015年にパ・リーグ新記録となる41セーブをマークし、日本記録となる43イニングス連続奪三振も達成した。そして昨季は、自身の記録を塗り替えるシーズン43セーブを記録し、2年連続で最多セーブのタイトルに輝いた。200セーブを達成した選手は、横浜の大魔神・佐々木主浩氏や「幕張の防波堤」こと千葉ロッテの小林雅英氏などであるが、サファテ投手の日本でのプロ通算年数が6年であることを考えると、あらためて驚異的なペースで大記録に迫っていることがわかる。
以上、投打における大記録を2017年シーズンに達成する可能性の高い、パ・リーグの選手たちについて紹介した。サファテ投手を除けば、すべての選手が長年チームの主力として結果を残し、節目の記録に手をかけている。
自身のコンディション、相手チームとの相性、さらに運という要素などが噛み合って、1年、2年と優れた成績を残す選手も、もちろん一流であることには間違いないが、それを5年、10年と継続できる選手は多くはない。毎年、稀代の才能だとうたわれて入ってくる新人選手の数から考えれば、ほんの一握りである。
選手は個人の記録より、チームの勝利が一番だと口を揃える。しかし彼らが少しずつ積み重ねてきた試合数、安打数、本塁打数、盗塁数、登板数、セーブ数の全てがチームの勝利につながってきたはずだ。大記録達成の日には、敵地でも盛大に祝福され、花束が贈呈される。真剣勝負にはどうしても緊張感がつきまとうが、選手が偉業を成し遂げるまでに費やした日々を振り返り、一野球ファンとして、その選手の野球界への貢献を讃えたい。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
【了】
「パ・リーグ インサイト」編集部●文