米国で注目高まる「eスポーツ」 スポーツに新たな価値を加える可能性も

今後も色々な形でゲームとリアルの世界が融合?

 プロスポーツにとっても、肖像権が発生するテレビゲームは、これまで収入源の1つとして存在してきた。米国でも、最高峰のベースボールゲームの1つである「MLB THE SHOW」では実在するMLB選手たちを使用することができる。このゲームの表紙を誰が飾るかは毎年、注目されており、表紙を飾った選手が調子を落とすなどというジンクスが存在すると噂になっている。

 2010年、2011年はミネソタ・ツインズのジョー・マウアーがMLBを代表する選手として表紙を飾った。彼はチームの選手、スタッフにゲームをサイン入りで配布。私も受け取ったことから非常に印象に残っている。しかし、残念ながら怪我に見舞われ、ジンクスを証明してしまう形となった。

 今後、色々な形でゲームとリアルの世界が融合していく動きは増えていくだろう。これは主観的ではあるが、スポーツゲームは誰しもが現実の世界と比較してしまうため、なかなかそれを上回る体験をしにくい。だが、それでもeスポーツをさまざまな演出やイベントなどで活用することで、スポーツに新たな価値を加える可能性を持っているといえるだろう。

 プロ野球の日本シリーズの前哨戦として、プロの球団に所属するパワプロプレーヤーたちが一戦を交える――。なかなか想像しにくいシーンではあるが、そう遠くない未来にそんな“リアル”な世界が広がっているかもしれない。

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