選抜出場有力の仙台育英、佐々木監督が掲げた今年のテーマとその意図は

グラウンドマネージャーが選んだ言葉、「仙台育英の歴史の中に革命を起こせれば」

 年末年始の課題には読書もある。オリックス・佐藤世那投手の弟・令央はムードメーカーらしく、「僕が読んだ本は……」と仕込んでおいた本を手にし、「違う! 違う!」と総ツッコミを浴びながら、投手らしく「真っ向勝負にしました。去年はみんなに迷惑をかけたり、神宮大会で情けない結果で終わったりしたのでどんな壁にも正面からぶつかっていけるようにしたい」と力強く話した。

 その後も「初志貫徹」「因果応報」「誇」「力」「夢叶」「激変」「覚悟」「男気」「勢」「実」「鉄心」「兄貴」「獣」「満開」「求」「笑顔」「燃」「健」「一」「怒涛」」日進月歩」「一勝懸命」「巨大化」「理想」「笑顔」「凸凹」「優」「必笑」「平常心」「負けん気」「意志堅固」「変進」「深謀遠慮」と、それぞれが個性的な目標を発表。笑いが多く混じる中、和やかな雰囲気で想いを語った。

 グラウンドマネージャーの小野寺航希は「革命」と一筆入魂。現チームが始まってからこれまでを振り返り、「アップにエアロビクス、トレーニングで本格的にレッドコードが入り、いろいろと例年にないことに取り組んでいます。それをやっているだけで終わらせるのではなく、仙台育英の歴史の中に革命を起こせればいいなと思い、革命にしました。また、この夏は99回目の大会なので、100回大会になる前に仙台育英として高校野球の中に革命を起こせればいいかなと思っています」と理由を説明。丁寧に「恩返し」と書いた西巻賢二主将は高校野球最後の年を迎え、「甲子園優勝が親やこれまでお世話になった指導者の方への恩返しになると思う」と頂点への想いを話した。

 土日だった7、8日の1日練習を経て、9日は恒例の必勝祈願が行われた。塩釜神社に各々集合し、チームスタッフ・部員が祈祷を受けた。その後、制服からジャージーに着替え、グラウンドまで約7キロの道のりをランニング。全員が戻ると、チームスタッフ、保護者も室内練習場にそろい、神聖な空気が漂う中、だるまの目入れなどをした。餅つきも行われ、雑煮として振る舞われた。あんこやきな粉に宮城県北部の郷土料理「ふすべ餅」にも舌鼓を打った。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY