28人目の男―「ラストサムライ」広島田中がWBCで活きる3つの理由

28日にメンバー入り発表、役割はバックアップだけにとどまらない?

 3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパン日本代表の追加選手が28日に発表され、広島の田中広輔内野手が選ばれた。当初、代表入りする予定だった選手が直前に辞退。「ラストサムライ」田中が侍ジャパンで期待される役割は何かを分析した。

(1)遊撃・坂本のバックアップ

 田中はプロ1年目の14年こそ遊撃で60試合、三塁で39試合、二塁で2試合とマルチな働きだったが、141試合で遊撃を守った15年以降は遊撃手に定着。昨季は遊撃手として自身初の143試合出場を果たした。天然芝と土という“守備泣かせ”のマツダスタジアムを本拠としているためか18失策しているが、守備力には定評がある。決勝ラウンドの舞台となるドジャースタジアムも当然、天然芝と土という環境だけに、他の選手に比べて不安は少ない。同じくバックアップメンバーとして期待される広島・菊池涼介とのコンビネーションも万全だ。

(2)目と足を使った打撃

 昨季リーグ優勝を飾った広島の1番打者に定着。打率.265だったが、リーグ5位の77四球で同10位の出塁率.367をマーク。リーグ2位の28盗塁と足もある。たとえ正遊撃手の坂本が欠場する自体となっても、走攻守で安定感のある働きが期待できる。

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