侍J最大のライバル・キューバ攻略の鍵 オリ投手陣が見せた「内角攻め」

福良監督はキューバ打線に「緩急も大事になる」

 試合後の共同会見でキューバ打線についての印象を問われた福良監督は「前半は試合勘がないのかなと。それでも3、4回りになると甘いボールは許してくれなかった。緩急も大事になるんじゃないですか」と分析。外国人打者は懐が深く、長打も警戒しなければならないため外角中心の攻めになりがち。それでも、コントロールさえ間違わなければ相手の弱点になることをオリックス投手陣は証明してみせた。

 そして相手の投手陣。キューバの先発は身長190センチを超える長身右腕・ブランコが剛速球を投げ込むかと思いきや横手投げから、カーブ、チェンジアップと緩急を使った投球が目立った。4回4安打1失点と打ち崩すことはできなかったが、「ビックリするようなボールはないがコントロールはよかった」と指揮官が言えば、2打点を叩き出した伊藤も「三振を取るタイプというよりも、打たせて取るタイプ。タイミングさえ取れれば大丈夫だと思う」と口にした。

 さらに福良監督は2番手で登板したガルシアについて「あの投手だけはクイックができていなかったね」と、日本の武器である機動力をポイントに挙げた。この試合は侍ジャパンの首脳陣たちも視察。本番に向けて大きな収穫になったのは間違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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