侍ジャパンV奪還へ鍵握る中田翔 昨季苦しんだ“弱点”克服できたのか

高めだけでなくスピードへの対応力にも問題

 投じられたストレートを速度別に集計し、同じようにスイング率とコンタクト率を見ていく。スイング率は、2014~2015年はどの球速帯のスピードに対してもNPB平均と同じような数字だった。しかし昨季は、151キロ以上のストレートには、平均を7.8%も上回る62.7%に対してスイングしていた。

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スピードボールへの対応力に問題を抱える中田

 昨季はスピードボールを打ちにいく傾向が強くなっていた。振っていった結果として、バットに当たったかを意味するコンタクト率もあまりよくなく、NPB平均77.7%に対し69.2%だった。150キロまでの速球に対しては平均的にコンタクトしているのに、この球速帯のコンタクトだけ極端な悪化を見せている。こちらも昨季の中田の異変をうかがわせる結果となっていた。

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