V経験の岩村明憲氏、侍4強敗退も「誇り」 MVPに敗戦の責任背負う名手選出

準決勝で6回1失点と好投の菅野「申し分ないピッチング」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの優勝を目指して戦った野球日本代表「侍ジャパン」。無傷の6連勝で進出した決勝ラウンドでは、準決勝でアメリカ合衆国に1-2で惜敗。雨のロサンゼルスで日本のエース・菅野智之が6回1失点の好投を披露する一方で、侍打線もアメリカ投手陣の“動くボール”に手こずり、なかなか得点機を見出せず。そんな中、鉄壁だった日本の守備から生まれた2つのミスが失点に結びつく、皮肉な展開となった。

 2013年10月から定期的に強化試合を戦いながら結束を高めた小久保ジャパンは、発足当初の目的を果たせずに終わりを迎えたが、第1回、第2回WBC優勝メンバーで、現在はルートインBCリーグ福島ホープスで選手兼監督を務める岩村明憲氏は「夢を見させてもらったことに感謝したいね」と賛辞を贈った。

「まず最初に言っておきたいのは、俺は侍ジャパンを誇りに思う。結果として負けたことは事実。真摯に受け止めなければいけない。でも、ここまで夢を見させてもらったことに感謝したいね」

 雨が降ることが珍しく、20年以上も降雨による試合中止のないロサンゼルスで、まさかの雨模様。試合が始まってから雨足が強まるなど悪条件の中でも、先発を務めた菅野はアメリカ打線を圧倒する投球を披露した。アメリカ代表のリーランド監督が「メジャー投手のピッチングだ」と絶賛した右腕の力投について、岩村氏も「申し分ないピッチング。真っ直ぐが生きた力強い投球だった」と賛辞の言葉を贈る。

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