ダルビッシュは「奪三振の帝王」 米紙が手術後の“進化”に注目「予測不能」
2012年以降の奪三振率はメジャートップ、米紙「奪三振の帝王」
また記事ではダルビッシュを「奪三振の帝王」と評し、「2ストライク後に直球を投じることが多くなっても、三振を奪う能力に何ら影響を与えなかった。逆に、より彼を予測不可能な存在とし、9イニングあたりの奪三振率はキャリアハイの2013年(11.89)に匹敵する11.84を記録した」と言及。2012年のデビュー以降の9イニング当たりの奪三振率11.32がメジャートップとなっていることも紹介している。
2位は昨秋急死したホセ・フェルナンデス(マーリンズ)の11.25、3位はマックス・シャーザー(ナショナルズ)の10.69、4位はクレイトン・カーショー(ドジャース)の10.12と続いており、いかにダルビッシュの奪三振率が際立っているかが分かる。
さらに記事ではブロケイル投手コーチと良好な関係を築いていることにも言及。同投手コーチがダルビッシュに対して自身もトミー・ジョン手術を経験していることを明かしたエピソードをレポートしつつ、同投手コーチが「僕らには何かしら共通の認識をもっておく必要があったんだ。それ以来彼はより受け入れてくれるようになったし、関係性は素晴らしいものとなっているよ」と語ったことも紹介している。
新シーズンの開幕が迫るとともに、米国内ではサイ・ヤング賞の予想も出始め、ダルビッシュはその上位候補としてたびたび名前を挙げられている。スプリングトレーニング中にはレンジャーズのレイ・デービス球団オーナーも「私は彼がサイ・ヤング賞を獲ると見込んでいる」と期待を寄せていた。苦難を乗り越えて、手術前以上の飛躍を期待されるようになった右腕。新シーズンの活躍が期待される。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count