「熱くないとホームランは打てない―」 ソフトB松田、稀に見る不振から脱却

最近4試合で10安打&3本塁打&7打点、一時は「どう打てばいいか分からない」も…

 本来の姿を取り戻しつつある。4日の西武戦(ヤフオクD)は逆転の2ランを放つ2安打3打点。4試合連続マルチ安打とし、これまでの苦しめられてきた不振を完全に脱した感がある。ソフトバンクの松田宣浩内野手のことである。

 4日の試合。1点ビハインドの4回1死一塁で迎えた第2打席、西武先発の十亀のスライダーを左中間のホームランテラス席へと運んだ。試合をひっくり返す3号2ラン。続く5回2死一塁では再び、十亀から左中間を破る二塁打を放った。これで、対十亀は通算23打数17安打4本塁打の打率.739。お得意様は今季も健在で、チームに勝利をもたらした。
 
 侍ジャパンメンバーとしてWBCに出場して迎えた今季。開幕から極度の不振にあえいできた。11試合連続で打点なしの期間があるなど、打率は1割台を彷徨った。4月27日の日本ハム戦(ヤフオクD)終了時点で打率.202。本塁打ゼロと、近年では稀に見る不調に陥った。

「全力で対戦する中で、1本出るまで、どう打てばいいか分からない。感覚、感触を忘れている」という松田。「大阪で1本出てから良くなってきた。練習でも力強い打球が出てきている。それまでは自分らしくない打球が飛んでいた」と自らで異変を感じ取っていた。初本塁打が出たのは4月30日のオリックス戦(京セラD)。今季26試合、105打席目のことだった。

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