「熱くないとホームランは打てない―」 ソフトB松田、稀に見る不振から脱却

パフォーマンスも“回帰”「周りの人からも『熱男!』がいいよ、と言われていた」

 不振脱却の鍵を問われた松田は「色々な方に、色々なことをアドバイスしてもらったし、立花さん(打撃コーチ)にビデオを見てもらったりもした。これを試してみたら、というのを素直にできた」といい「何個かコレだ、というのはある。それを忘れずにやっていきたい」と復調に手応えを得ている。

 確かに、初本塁打が出た30日からの松田の活躍は凄まじい。4試合連続マルチ安打で15打数10安打3本塁打7打点。29日時点で.208だった打率は.270まで浮上してきており「感覚が合ってきている」という。
 
 この日の本塁打の後には、昨季まで慣れ親しんだ「熱男!」のパフォーマンスを披露。4月30日の初本塁打の際は今季のスローガン「1ダホー!」でパフォーマンスを行ったが、翌日の2本目から昨季までの「熱男!」に戻した。これについては「(4月30日の)1本目は『1ダホー!』でやりましたけど、なかなか(本塁打が)出なくて。2本目打った時に、セカンドを回った辺りで『熱男!』にしようと思った。周りの人からも『熱男!』がいいよ、と言われていた。熱くないとホームランは打てないと言われて、そうだな、と」と真相を明かし、今後は『熱男!』を続けていくという。
 
 本来の姿を取り戻した松田。その後ろを打つ上林が今季すでに5本塁打。2日、3日で3本塁打10打点を放ち「恐怖の8番打者」となりつつある。それに加えて、松田の復調となると、ソフトバンク打線はいよいよ手がつけられなくなる。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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