イチロー伝説「レーザービーム」を恩師が回顧 「彼は何をやってるんだと…」

元監督ピネラ氏が地元紙で“秘話”を披露、「あれほどの素晴らしい強肩は見られない」

 マーリンズのイチロー外野手は、昨年8月にメジャー史上30人目の通算3000安打を達成。今季、マーリンズのみならず、古巣マリナーズでも記念セレモニーが行われるなど、異例の待遇を受けた。そして、2001年シーズンに記録した「レーザービーム」も改めて脚光を浴びている。イチローは3日(日本時間4日)から敵地でのレイズ戦に臨んだが、地元紙「タンパベイ・タイムズ」の特集記事の中で、当時マリナーズを率いていたフロリダ州タンパ出身のルー・ピネラ氏が16年前の衝撃を振り返っている。

 イチローは2001年にオリックスからマリナーズに移籍。このルーキーイヤーに新人王、MVP、首位打者、盗塁王、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞のタイトルを獲得した。マリナーズがメジャー最多タイ記録の116勝を挙げたシーズンは、まさにハイライトの連続だったが、当時マリナーズの監督として指揮を執っていたピネラ氏には忘れられないシーンがあるという。

 2001年4月11日のアスレチックス戦だった。

「我々はオークランドで試合をしていた。相手は一塁に走者がいた。そして、ライト前にヒットを打たれたんだ」

 ピネラ氏は記事の中でこう回想している。

 4月2日にメジャーデビューを果たしたばかりのイチローは、8回1死一塁の場面でライト前へのヒットを捕球すると、そのまま三塁へ送球した。このイチローの判断を指揮官は実は疑っていたという。

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