なぜ広島に「1円」も入らない? 交流戦に思う疑問
借金6のロッテ、同2の日本ハムにも賞金
リーグ対抗戦の色合いを濃くしているため、このようなシステムになっているのだが、今季でいえば、交流戦で借金6のロッテや同じく借金2の日本ハムに賞金が入り、12球団最多タイの貯金6を積み上げた広島には何もないというのも、何とも、首を傾げたくなってしまう。
リーグ対抗戦という点で、負け越しリーグに賞金がないのは致し方ないこととはいえ、勝ち越しリーグにはドラフトのウェーバー優先権も与えられるため、賞金が贈られるのは上位3球団ほどでもいいのではないだろうか。
もう1点は順位決定の方法だ。交流戦の規定では、順位決定の方法を以下のように定めている。
○2球団が並んだ場合
1.勝数
2.直接対戦成績
3.交流戦18試合のTQB【※(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)】が大きいチーム
4.交流戦18試合のER-TQB【※(相手自責点による得点/攻撃イニング)-(自責点/守備イニング)】が大きいチーム
5.交流戦18試合のチーム打率
6.前年度交流戦の上位チーム
○3球団が並んだ場合
1.勝数
2.交流戦18試合のTQB【※(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)】が大きいチーム
3.交流戦18試合のER-TQB【※(相手自責点による得点/攻撃イニング)-(自責点/守備イニング)】が大きいチーム
4.交流戦18試合のチーム打率
5.前年度交流戦の上位チーム
今季の交流戦は、残り2試合の段階まで、ソフトバンク、広島、西武、阪神の4球団に最高勝率の可能性が残されていた。ソフトバンクと広島が直接対決だったため、この2球団だけの決着であれば、規定の2にある直接対戦成績で順位が決まる。気になったのは、3球団が並んだ場合に出てくる「TQB」の存在である。