レンジャーズとカブスは○、ドジャースは…トレードの鍵握る首脳陣の“相性”

ヤンキースとアスレチックスは過去14年間で小規模トレード1件のみ

 次に登場するのが、アスレチックスとヤンキースだ。記事によれば、この2チームが行ったトレードは、2003年から今季までの14年間でわずかに1つ。それも小規模なものだったという。だが、今夏のヤンキースは先発投手の補強に乗り出すとみられる一方、アスレチックスの先発グレイがトレード市場の目玉となっている。「オークランドは有望株を求めており、ヤンキースはオークランドが欲するであろう若手選手を多く抱えている」としており、両者の利害は一致しているが、これまでの例を見ると可能性は低いと見ている。

 ドジャース同様、ダルビッシュ獲得に興味を示しているとされるカブスとレンジャーズはどうだろうか。現在カブスの強化担当責任者を務めるセオ・エプスタイン氏は、前職のレッドソックスGM時代にレンジャーズと大きなトレードを実現させ、カブス移籍後も2012年のトレード期限前に先発デンプスターをレンジャーズに送り、左腕ヘンドリクスらを獲得。2013年には先発ガーザとの交換トレードで、右腕エドワーズJrを獲得した。この“親密”な関係がダルビッシュ獲得に影響を与えるのだろうか。

 親密と言えば、ドジャースとアスレチックスも例に漏れないようだ。ドジャースのザイディGMの前職は、アスレチックスのGM補佐。記事によれば、2005年から10年間はまったくトレードのなかった2球団だが、ザイディGMが現職に就いてからは、昨夏にアスレチックスから左腕ヒルと外野手レディックを獲得するなど、3年間で5つの大きなトレードが実現したという。先発獲得に興味があるドジャースが、グレイ獲得に動けば、これまでの履歴は有利に運ぶ要因となりそうだ。

 需要と供給以外にも、トレード成否に影響を与える相性にも注目すると、また違った楽しみ方ができるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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