球団記録に「1」 13連勝中の西武、強さの理由を主力選手の成績から探る
先発投手にことごとく白星、「勝利の方程式」も確立
続いて投手陣を見ていこう。先発から。
菊池雄星
3試合3勝0敗21回1/3、31奪三振、防御率1.27
十亀剣
2試合2勝0敗13回1/3、5奪三振、防御率1.39
多和田真三郎
2試合2勝0敗、14回、18奪三振、防御率0.00
ウルフ
2試合2勝0敗、11回、11奪三振、防御率3.27
岡本洋介
2試合2勝0敗、10回、5奪三振、防御率3.60
野上亮磨
2試合1勝0敗、10回2/3、11奪三振、防御率5.91
6人のローテーションが維持され、先発が13勝のうち12勝を挙げている。エース菊池に加え、十亀、6月28日に再登録された多和田までが絶好調。先発して勝ちがつかなかったのは、7月28日ロッテ戦の野上だけだった。
救援投手はどうだろうか。
増田達至
7試合0勝0敗3セーブ、7回、9奪三振、防御率1.29
武隈祥太
7試合1勝0敗2ホールド、7回1/3、6奪三振、防御率1.23
シュリッター
5試合0勝0敗2ホールド 5回、0奪三振、防御率1.80
牧田和久
5試合0勝0敗1ホールド 4回2/3、1奪三振、防御率3.86
平井克典
5試合0勝0敗0ホールド 5回、8奪三振、防御率0.00
クローザーの増田につなぐセットアッパー陣が充実。いわゆる「勝利の方程式」ができている。牧田はこのところ失点しているが、ルーキーの平井が使えるめどが立ったのも大きい。
連勝中のチームに好成績の選手が多いのは当たり前だが、それぞれの持ち場に適材が配されているのがわかる。
60年前の14連勝は、稲尾、中西、豊田、大下というスター選手の活躍で樹立された。今年の西武の連勝は、それに比べると派手さはないが選手個々の力の結集であることがわかる。首位ソフトバンクとの連戦。この勢いがどこまで続くか注目したい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)