北海道とブルキナファソをつなぐ野球の縁、手作りアカデミーから始まる夢

日本人選手も12人在籍、農業や観光業を手伝いながら練習に励む

 海外からやってくるのは、プロを目指して数か月滞在する選手のほか、日本の野球を学びたい、自分のレベルを知りたいという目的で短期滞在の選手もいる。後に母国に帰って野球指導者になった人もいるという。

 練習以外の時間は、地域のイベントでビラ配りをしたり、農作業を手伝ったり、野球教室を開いたり、中学校で講演したり。地元の人たちとの交流に積極的で、それが日本語を学ぶ場にもなっている。

 この北海道ベースボールアカデミーには、1期生となる日本人選手も12人在籍している。トライアウト受験予定の18歳から25歳の選手たちが、農業や観光業の手伝いで生活費を稼ぎながら、同アカデミーが借りている3軒の一軒家で自炊生活し、練習に励んでいる。その生活ぶりについては機会があれば、あらためて取り上げたい。

 さまざまな国の選手たちが「北の国から」の舞台となった富良野市に集い、野球を中心に日々繰り広げているドラマ。冒頭で紹介した用具寄贈のニュースの背景には、こんな“深イイ話”があった。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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