他人にはなれない――先発減&代打増も不変のイチローの流儀を地元紙紹介

マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】
マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

外野レギュラー3人が怪我なく好調、“第4の外野手”イチローは代打“専門”

 マーリンズのイチロー外野手は、マーリンズで3年目を迎えた今季の大半を“代打要員”として過ごしている。マーリンズには左翼オズナ、中堅イエリッチ、右翼スタントンと不動の若手外野トリオが君臨。入団以来、イチローは“第4の外野手”という立場にあるが、過去2年はレギュラー3人が怪我がちで、2015年は89試合、2016年は62試合に先発出場していた。だが、今季はレギュラー3人が大きな怪我なくシーズンを送っているため、イチローに先発出場する機会がほとんど回らず。ここまでわずか16試合に止まっている。

 地元紙「マイアミ・ヘラルド」電子版では、新たな役割を受け入れてチームプレーに徹するプロ25年目のベテランに焦点を当てた特集記事を掲載。外野レギュラー3人の好調が「イチローを四半世紀に渡るプロ野球生活で初めて経験する本物のバックアップに追いやった」という皮肉な現実について、イチロー自身の言葉を交えながら伝えている。

 8月7日を終えて、イチローは代打として74打席、18安打を記録。これはいずれも今季メジャー最多の数となっている。背番号51は現状について「もちろん、チームにとって最も良いのはレギュラーが一年中健康なこと」と通訳を介して話し、「チームにとってそれが最善。僕はこの役割を受け入れていますし、この役割のためにできる準備をしていますが、これがチームにとって最善だと思っています」と、与えられた役割に徹するプロの流儀を示したという。

続けることの大切さ、信じることの大切さ

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