今が“売り出し時” 元営業マンのロッテ新人、有吉が見せる「強気の投球」

今やロッテのブルペンに欠かせない存在に

 その後もさまざまな場面で登板を重ね、3月31日から5月6日まで10試合連続無失点という圧巻の記録を残す。現在は、チーム内で2番目の多さとなる37試合に登板し、2勝4敗8ホールド、防御率3.49という成績。千葉ロッテは昨年のドラフトで、1位から6位までがすべて投手という指名を行ったが、そのうち現在に至るまで1軍に帯同し続けているのは有吉ただ1人。今や、千葉ロッテのブルペンに欠かせない存在と言っていいだろう。

 九州三菱自動車時代には携帯電話をポケットに入れたまま練習に励み、チーム全体が社業を優先する環境下で顧客との信頼関係を築いてきた。営業マン時代同様、有吉の投球も粘り強さが持ち味だ。

 プロ初勝利を挙げた試合のお立ち台でも、「ランナーを出してもいつもどおり粘り強く投げようと思いました」と語っていた有吉。厳しさを増すシーズン終盤も、これまで同様に忍耐強く投げ抜き、自らセールスポイントに挙げる「強気のピッチング」を年間通して披露することができるか。昨年まで営業マンとして福岡を飛び回ったタフネス右腕は、今まさに売り出し中だ。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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