強さ際立つソフトBは現時点で「貯金26」 優勝への鍵は本拠地での成績!?

過去3年間の優勝チームも本拠地で強さを発揮、「内弁慶」がリーグ制覇をつかむ道?

 過去3年間のセ・パ両リーグの優勝チームの成績も見てみよう。

2016年
日本ハム
ホーム(1)45勝24敗2分
ビジター(2)42勝29敗1分

広島
ホーム(1)51勝20敗1分
ビジター(1)38勝32敗1分

2015年
ソフトB
ホーム(1)44勝25敗3分
ビジター(1)46勝24敗1分

ヤクルト
ホーム(2)45勝26敗1分
ビジター(2)31勝39敗1分

2014年
ソフトB
ホーム(1)45勝24敗3分
ビジター(2)33勝36敗3分

巨人
ホーム(1)44勝27敗1分
ビジター(2)38勝34敗

 過去3年の優勝チームで最もホームでの貯金が少なかったのは2014年の巨人。それでも17個の貯金があった。2016年の広島は、なんと31個の貯金を作った。総じて優勝したチームはホームでは20前後の貯金を作っている。2015年のヤクルト以外は、その年の本拠地成績が、リーグ1位だった。

 ビジターの成績は、年間90勝を達成した2015年のソフトバンクの22個が過去3年で最多。2014年のソフトバンクや2015年のヤクルトは、敵地で借金を作っても、リーグ優勝を果たしている。2015年のヤクルトは勝率.539での優勝で、本拠地成績では巨人を下回ったものの、巨人がビジターで15個の借金を作ったことも影響していた。

 今季のパ・リーグのように2強によるデッドヒートになったり、セ・リーグの広島のように独走態勢となるなど、その年々のペナントレースの展開によっての違いはあれど、本拠地での成績が大きな意味を持つことは、概ね共通している。少なくとも、優勝争いに加わるためには、ホームでの貯金20前後は必要となるのだろう。本拠地と敵地で同じように勝ちを積み重ねるのは至難の業。ホームに強い「内弁慶」こそが、リーグ制覇を掴む道なのかもしれない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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