元ソフトB斉藤和巳氏が「2段モーション」問題に提言 「人生が懸かっている」

西武菊池への反則投球判定には「もっと違うやり方があったのでは」

「僕は1回足を上げて止まるっていう投げ方を、中学生の頃からずっと続けていたんですよ。それまで注意されることがなかった。だから、当時は僕からしたら、右投げを左投げに変えるくらいの感覚でした。何十年って、それ以外の投げ方をしたことがないわけですから。

 体の理屈から言うと、足を上げてからボールをリリースするまで止まらずに、流れの中で投げた方が体重を前に乗せやすいんですよ。足を止めると、もう一度そこから流れを作らないといけないから難しくない?って言う人もいます。言うてる意味は分かるけど、それが僕のリズム。それを変えろって言われた時には、これは選手生命が危なくなるかもなって思いましたね。

 結びつけたくないですけど、僕はその年(2006年)のシーズン終盤から肩の調子が悪くなったんですよ。2007年も投げたけど、もう肩がボロボロ。それが原因だったかは分からない。でも、投手にとってフォームを変えることは本当に大変な作業なんです」

 今回「2段モーション」議論を再燃させた菊池投手の場合は、年々フォームが変わり、今季も開幕からシーズンが進むにつれて、足の上げ方に少しずつ変化が見られる。それでも、投球フォームは投手にとって生命線。シーズン終盤を迎えての度重なる反則投球判定に、斉藤氏は「もっと違う方法があったんじゃないか」と話す。

「コミッショナーやNPBが先頭に立って、分かりやすくしっかり説明するべき」

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