セパともにぶっちぎりでV決定 改めて問いたいクライマックスシリーズの意義
より洗練されたシステムが検討されるべき?
確かにクライマックスシリーズは盛り上がる。息詰まる熱戦が繰り広げられ、2位、3位チームは下克上を狙って、リーグ優勝チームに立ち向かう。今季でいえば、ソフトバンク、広島のファンにとってはたまらないだろうが、2位、3位チームのファンはさぞかし燃えることだろう。かといって、下位チームがクライマックスシリーズを突破しても、釈然としないものが残るのも事実だろう。
クライマックスシリーズの存在そのものの利点は理解は出来る。ただ、今季の広島、ソフトバンクのように、これほど圧倒的な成績を残して優勝した場合には、限りなく高い確率で日本シリーズに進出できる優位性が与えられていいのではないか。
これはある球団関係者が話していた案ではあるが、2位に5ゲーム差以内ならば、アドバンテージ1勝、5.5ゲームから10ゲーム差なら2勝、10ゲーム超をつければ、3勝といったシステムであってもいい。ペナントレースの戦いや結果にもっと価値を持たせなければいけないのではないか。
2010年のパ・リーグは、リーグ3位だったロッテがCSを突破し、日本一にもなった。セ・リーグでは2007年の中日(リーグ2位)が突破し、日本一に。2014年の阪神(リーグ2位)もCSを勝ち、日本シリーズに進出している。セパ両リーグで、これだけの大差がついた今季だからこそ、今後のクライマックスシリーズのあり方について、改めて議論され、より洗練されたシステムが検討されるべきではないだろうか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)