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DeNAラミレス監督の用兵の妙 「8番投手ウィーランド」から始まった逆転劇

23日のセ・リーグ、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦は、3位・DeNAが1位・広島を4-3で下し、日本シリーズ進出へ王手をかけた。この試合でチームの初安打を放ったのは8番で先発した投手のジョー・ウィーランドだ。

倉本は“恐怖の9番”に、“ラミレス・マジック”の妙

 投手を8番に置いた背景には、遊撃手に倉本寿彦が定着したことも大きい。倉本は四球が少ない一方で三振が多く、1、2番では使いにくい打者だが、打撃は勝負強い。この倉本を9番に置いたことで、下位打線で巡ってきた好機を逃すことなくモノにするケースが増えた。

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 倉本は9番で出場した試合で414打数114安打2本塁打、46打点を稼いでいる。“恐怖の9番打者”が誕生したのだ。

 投手が8番で先発することで、打者としての自覚が芽生える。

 指名打者制がないセ・リーグでは、9番投手は打線の穴になる。ラミレス監督は、ウィーランドという強打の投手を見出して8番に据え、新しいオーダーを組むことで、打線の穴を小さくすることに成功した。

 ウィーランドはなぜか、広島戦にめっぽう強い。他球団の対戦打率はすべて1割台以下だが、広島だけは13打数7安打、打率.538、本塁打も大瀬良大地から2本、岡田明丈から1本とすべて広島戦だった。このために広島はウィーランドを警戒し、5回には先頭打者だったウィーランドを歩かせた。これがきっかけとなってDeNAの同点に追いつく猛攻が始まった。結果、この日のウィーランドは1打数1安打2四球、出塁率10割だった。

 DeNAの「下克上」はあと1勝で完成するが、その背景には、常識にとらわれない“ラミレス・マジック”とでもいうべき用兵の妙があるのだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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