巨人で引退した相川 偉大な捕手たちと時代を共有した名捕手の足跡

2013年のWBCにも出場した相川亮二【写真:Getty Images】
2013年のWBCにも出場した相川亮二【写真:Getty Images】

今季限りで現役を引退した相川亮二

 41歳になる巨人・相川亮二が引退を表明した。プロ入り23年目、攻守に光った名捕手だった。

 21世紀の名捕手と言えば、2000本安打を打った古田敦也、谷繁元信、阿部慎之助ということになるだろう。相川はこの3人の名捕手のキャリアと密接にかかわりあっている。

 高校時代に捕手に転向した相川は、1994年ドラフト5位で横浜に入団。しかし入団から4年間は1軍出場なし。99年に1軍に昇格した時には、谷繁が不動の正捕手だった。2番手には秋元宏作がおり、正捕手の座は遠かった。しかし出場試合数は少ないながら、相川はこの時期に着々と実力を蓄えていった。

 2002年に谷繁が中日に移籍し、代わりに中日から中村武志が横浜にやってくると、相川と中村は激しい正捕手争いをする。この年は中村が107試合にマスクをかぶり、相川は73試合の出場にとどまったが、2004年には相川102試合、中村43試合と逆転。2005年には相川は144試合に出場し、規定打席に到達した。

 相川はその後、横浜の不動の正捕手に。中日の谷繁、ヤクルトの古田、巨人の阿部、阪神の矢野燿大らがいたために、ベストナインには選ばれなかったが、リーグを代表する捕手となる。

ヤクルトでも正捕手として活躍

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